ペットのおみおくりガイド

自治体のペット火葬と民間業者の違い

最終更新: 2026-09-07

市区町村に依頼する火葬と民間業者の違いを、費用・返骨・立ち会い・受付時間の観点で比較。自治体ごとに扱いが大きく異なる理由も解説します。

ペットの火葬は、自治体に依頼する方法と民間業者に依頼する方法があります。費用は自治体のほうが大幅に安い一方、多くの自治体ではお骨が返ってきません。ここが最大の分かれ目です。

比較表

自治体民間業者
費用無料〜1万円程度1万5千〜6万円程度
返骨できないことが多いできる(個別火葬の場合)
立ち会いほぼできないできる(立会個別の場合)
受付時間平日の日中が中心24時間対応の業者もある
引き取り自分で持ち込むことが多い自宅まで来てもらえる
火葬の形式合同が中心合同・個別を選べる

自治体の費用相場はおよそ1,000〜10,000円(ペトリィ)、民間の相場はペット火葬の費用相場にまとめています。

自治体によって扱いが大きく違う

ここが最も誤解されやすい点です。「自治体のペット火葬」と一口に言っても、中身は自治体によってまったく異なります。

法律上、ペットの遺体は一般廃棄物として扱われます。そのため自治体の対応は、大きく次の3つに分かれます。

  1. ペット専用の火葬炉で個別に対応する — 返骨や立ち会いができる場合もある(ごく一部)
  2. 動物専用の炉で合同火葬する — 返骨なし
  3. 一般廃棄物として、ごみと一緒に処理する — 返骨なし

拾骨・返骨に対応する自治体はごく一部で、多くは他の動物と一緒に火葬されるため返骨できません(ペトリィ)。

たとえば神奈川県藤沢市では市の施設でペットの火葬を受け付けていますが、布で包んだ状態で長さ115cm・幅60cm・高さ40cm・重さ40kgを超えるものは受付できないという条件があります(藤沢市)。兵庫県姫路市のように、市の斎場で小動物の火葬を受け付けている例もあります(姫路市)。

お住まいの自治体がどの対応なのかは、公式サイトで「動物の死体」「ペット 火葬」などを確認するのが確実です。各地域の状況は地域ページにもまとめています。

どちらを選ぶか

判断の軸は3つです。

お骨を残したいか。残したいなら、民間の個別火葬(一任個別または立会個別)を選ぶことになります。自治体で返骨に対応しているケースはごく限られます。

立ち会いたいか。火葬に立ち会って見送りたい場合も、民間の立会個別火葬が前提になります。

費用をどこまで抑えたいか。返骨も立ち会いも希望せず、供養は気持ちのなかで行うという考え方であれば、自治体の火葬は現実的な選択肢です。「安いから雑に扱われる」という意味ではなく、サービスの範囲が違うと考えるのが正確です。

なお、自治体と民間のどちらを選んでも、犬の場合は死亡から30日以内に自治体へ死亡届を出す義務があります(詳しくは亡くなった直後にやること)。

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