ペットが亡くなった直後にやること(安置の方法と当日の流れ)
亡くなった直後の体の整え方、季節ごとの安置の手順と保存できる期間、犬の死亡届やマイクロチップの手続きまで、必要なことを順番にまとめました。
まず、**今日中に火葬を決めなければならないわけではありません。**適切に安置すれば、夏場でも1〜2日、保冷をすれば数日は時間をつくれます。落ち着いて進められるよう、やることを順番に整理しました。
1. 体を整える(2時間以内が目安)
亡くなってから2時間ほどで死後硬直が始まります(紡ぎ舎)。硬直が始まる前に、次のことをしておくと、そのあとの安置や納棺がしやすくなります。
- 目や口が開いていれば、そっと閉じる
- 手足を体に沿わせ、眠っているような自然な姿勢に整える
- 口や鼻、肛門から体液が出ることがあるため、ガーゼやタオルで拭き、必要なら軽く当てておく
- 体を濡らしたタオルで優しく拭く
硬直が始まってしまった場合でも、無理に動かす必要はありません。時間が経つと硬直はやわらぐため、そのタイミングで整えることもできます。
2. 安置する(保冷が最も大切)
用意するものは、箱(段ボールでも可)、タオルやペットシーツ、保冷剤または氷です。
- 箱の底にペットシーツを敷き、その上にタオルを重ねる
- 体を寝かせ、保冷剤をお腹と背中(内臓のある部分)に当てる
- タオルや布をかけ、直射日光の当たらない涼しい場所に置く
- 保冷剤は溶けるので、複数用意して交換する
エアコンで室温を低く保つことも効果があります。ドライアイスを使う場合は、タオルで包んでお腹と背中に沿わせ、換気をしながら、箱を密閉せず隙間を開けておいてください(Memolico)。二酸化炭素がたまるのを防ぐためです。
安置できる期間の目安
| 方法 | 夏場 | 冬場 |
|---|---|---|
| 常温(保冷剤・エアコン併用) | 1〜2日 | 2〜3日 |
| ドライアイス使用 | 4〜7日 | 1週間〜10日 |
3. 火葬の方法を決める
安置ができたら、見送り方を決めます。判断の分かれ目は**「お骨を手元に残したいか」「立ち会いたいか」**の2点です。
- お骨が不要で費用を抑えたい → 自治体の火葬、または民間の合同火葬
- お骨を残したい → 一任個別火葬
- 立ち会って見送りたい → 立会個別火葬
費用は火葬方法と体重で決まり、猫や小型犬で2万〜3万円前後が目安です。詳しくはペット火葬の費用相場をご覧ください。自治体に依頼する場合の違いは自治体火葬と民間火葬の違いにまとめています。
**急いで決めるほど、料金や条件を確認しないまま契約してしまいがちです。**問い合わせのときは、総額・含まれる範囲・追加料金の条件を必ず確認してください(悪質業者を見分けるポイント)。
4. 手続きが必要な場合がある
犬を飼っていた場合(義務)
犬は狂犬病予防法にもとづき登録されているため、死亡から30日以内に自治体へ死亡届を提出する義務があります。届出先は市区町村の窓口や保健所などで、自治体によって異なります。手数料は無料です(大阪市の例)。
届出の際は、鑑札と注射済票が必要になることがあります。お住まいの自治体の案内をご確認ください。
マイクロチップを登録している場合
環境省の「犬と猫のマイクロチップ情報登録」に登録している場合は、同サイトで死亡の届出を行います。自治体によっては、この手続きをもって死亡届に代えられる場合があります(大阪市の例)。
猫の場合
猫には犬のような登録制度がないため、死亡届の提出は必要ありません。マイクロチップを登録している場合のみ、上記の手続きを行います。
そのほか
ペット保険に加入している場合は、契約している保険会社へ連絡してください。
火葬までのあいだ、そばにいてあげられる時間があります。手続きや業者選びは、体を安置して落ち着いてからでも間に合います。